<法語>
めぐりあいのふしぎに てをあわせよう(坂村真民さん)
私は、安養寺様の同朋会(浄土真宗大谷派の勉強会)に去年から出席している者で75歳になりました。
この「めぐりあいのふしぎに てをあわせよう」という言葉は、仏教詩人でご高名な坂村真民先生(1909〜2006)から短冊でいただきました。真民先生は「念ずれば 花開く」の碑でも有名で、三河でも豊田市、知立市はじめあちこちにあると思います。
今から40年ほど前に、私が四国を高知、愛媛、香川と回った旅行の途中で、松山市郊外の砥部町にお住まいの真民先生のお宅にアポなしでお伺いしました。幸運なことにご在宅で、お話をして下さいまして、この短冊をいただきました。そのきっかけは、紀野一義先生の『生きるのが下手な人へ 自信が沸く人生論』(新書版、1974年初版、光文社、現在は文響社刊)に紹介されていたことです。このご本を書店で見たときに、「おれのことだ」と早速買い求め、読ませていただきました。その中に、真民先生がそのご本のあちこちで紹介されていました。親鸞様はじめ何人かの仏教者や坂村真民先生、キリスト教詩人の八木重吉など、紀野先生の解説がすばらしかった。そこでまだ仏教には関心が深くはなかったのですが、お訪ねしたのです。
それから40年が過ぎました。沢山の人とまた沢山のできごととの出会いがありました。私は先生運が良く、また多くの方のお世話をいただき感謝ですが、中には「怨憎会苦」の苦手な方もいました。また自分にとって大成功の出来事もあれば、何回かの失敗もありました。平均余命でみると残りの人生はこれから10年ほどではないかと思いますが、出会う人やできごとに「めぐりあいのふしぎに てをあわせよう」と大切にしてゆきたいと願います。(坂村真民さん)
ご投稿ありがとうございました。(住職)
